凄いぞ!無印良品 『あうろら』あらい/室町 礼
けではなく、むしろ意識の揺れや記憶
の層が、場面を横断的に変形させていることはいうまで
もありません。
一連で書き手は船(地球=離脱した世界)から、二連
では内的な世界の船に乗るのですが書き手はその気持ちを
こう記述します。
初めて口にした親指の晦い階段を下りるとき
今しがた沈んだパイプ椅子ごと草原を喰む
一行目は赤ちゃんが不安を感じたとき指をくわえる所作
を描いてこの旅の孤独とあてどなく曖昧で牟とした行方
を示唆しています。ニ行目はこの一行目の表現が垂直の
相から水平の相に転位したものです。暗い不安の階段を
降りてゆく(落ちてゆく)のですがその相は、別の相
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