凄いぞ!TOP10 「立春前」本田憲嵩/室町 礼
 
目立ちますが前後の文体と音調が違いすぎて、詩全
体の音楽性を高めるというより「効果音」としての安易さが勝っ
てしまっています。吉本的な意味での「韻律」(身体のリズム
と自己表出の連続性)がほとんど考慮されていないのはTOP10
全般にいえることですが、まあ、そこを云々するのは厳しすぎ
るかもしれませんけどね。

さて?の転換(視点・文体の切りかえ)です。
わたし個人は詩の鑑賞においてはここに一番注目します。
つまり寺山修司の詩歌のような前句と後句のあいだの落差という
か断絶の凄まじさによる世界の見え方の変化にカタルシスを味わ
いたいタイプの人間なのですが、残念ながらこの詩には
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