「あなたはまごころを忘れていませんか?」まごころを失ってしまいそうな現代日本を神の視点で描く、大人の.../ジム・プリマス
びれた化粧箱を抱えて、訪れた。
その初老の、男の髪は、頭頂部で薄くなっていて、髪はぼさぼさで無精髭を生やし、シミの付いた緑色のTシャツを着て、穴の開いたジーパンをはいていて、歩き方からして、みっともない食い詰め者であることが明らかだった。
男の持ち込んだガスガンは動作には問題はなかったが、たばこのやにのにおいがした。箱も同様で。箱の隅にはタバコの葉のくずが入っていた。
大学アルバイト君が査定をして、このガスガンに3800円の値段を付けたのを見て、輪厄子は「こんな客の商品は、安く買いたたいてやればいいのよ。」と思った。
「どうせお金にこまっているんだから、少々、安くたって文句
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