祈る力/
杉原詠二(黒髪)
えていく
up and down
上っては下り
明日の足が朝日を迎えられる
その瞬間に、賭けられた鳥は、
一瞬で空を渡り
祈りをのせて飛び去る
冬の太陽が日輪を輝かせる
季節は無数の祈りをのせて
時の果てまで命を運ぶ――
悠久なる時の流れの中に
繰り返される悲劇と喜劇
冬の空は
ただ風を吹かせて雨戸をきしませる
そして誰かが、誰かを、あなたを、
遠くから、見守っているだろう
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