コーヒーショップにて/
泡沫の僕
教えてくれ。
この林檎が纏う紅(くれない)、それは僕の瞳を焼く。
君の瞳にも、同じ炎が宿っているのか。
あるいはーー君は澄んだ宇宙(そら)を見ているのか。
かもしれない。結局同じでしょ。
それなら、僕の内に渦巻くこの怒り、これを炎と呼んだとき、
君には荒れ狂う海が見えるというのか。
かもしれない。けど、似たようなものでしょ。
「嗚呼…」と嗚咽を漏らす僕を
君が泣き出しそう顔で見つめる。
そうして、それは侮蔑かもしれない。
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