Meditation/ホロウ・シカエルボク
ばもう一段上にあるものが欲しくなった、それを手に入れるにはさらに書くことが必要だった、もう一段上がればまたもう一段…そんな風に俺は時を重ねて、何かしら価値のあるものを手に入れて来た、それはすぐに効果を発揮するものもあったし、ずっとしまい込まれたあと、思い出したように突然精神の中に溶け込んだりするようなものもあった、俺の皮膚の内側は次第に密度を増していった、そうすると同じ言葉を使って同じような文章を書いても、それまでとはまるで違う印象を作り出すことも出来た、静かに僅かに、グレードアップされた世界観がそこにはあった、同じものでもまるで違った、駒かい部品がより良いものに変えられているような感触だった、通
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