"Bluebird/ブルーバード"/久遠恭子
ブルーバード
時の海を渡り
岸辺に辿り着いた
一羽の奇跡
緑の木々の向こうから
そっと顔を覗かせて
私に微笑む
精霊のように
ブルーバード
たまたま君に逢えた
千年に一度
忘れえぬ出逢い
砂時計の粒がこぼれても
私達は繋がっている
その事が
ただ嬉しくて
ブルーバード
棘が刺さった
この手を
君は温めてくれた
翼は群青の
重なりで出来ていて
その瞳は澄んだ青
全ての事を見透かせる
ブルーバード
遠くまで聞こえる
羽ばたきは
風を抱いて
私の側に
初めから居てくれた
白い鳥は空気を含んで青く染まる
名を「願い」
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