行方のゆくえ/弥生陽
ふと見た雷神は
いつもより若かった時の面影が通り過ぎる
その面影さえ若かった
何をそんなに失敗したかも知らない成功は
いぶかしげな表情で行方を探す
しかしいつものようにそれは不安気なく真理へと帰る
またそんなことして 叱られてもそれを知らない
と思っている
ふと見た風神は
いつもより和やかに微笑み
そんな最中の真剣な眼差しが
どうも純情に感じる純情物語
私たちはもうただ仲間なだけだから
そうよねと誰かは布団に包まる
ふと見た僕は
ついにカレンダーがきれたのでカレンダーを買いにいった
黒いカレンダーに挑戦してみたい
だが黒いカレンダーはやはりなかった
僕には、雷神も風神も関係なく、ただカレンダーが白いやつなだけだ
それは、結局、白いカレンダーになってしまうだけだ
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