無題/山人
れになりつつあるような気がしている。
私にとっての詩はまさに苦行の時代の一ページだったし、ギリギリのところで縋り付くように文字を書き殴っていたころだった。アル症一歩手前という状況下で書いていた頃であった。今では家業はじり貧となってはいるものの、現実逃避をするしかなかった苦しい時代からは幾分余裕がある。私の詩は負を燃料としていたし、ネガティブな地の底から湧き出るようなイメージがないと書けない。だがまぁ、そんな部分から一歩突き出たところから新たなる文体は生まれるものなのかもしれない。そもそも概念自体が間違っていたという気すらする。
終わりがあれが次の始まりが訪れるのは世の常だが、老化を止めることができないのは無念だ。
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