亡国/鏡ミラー文志
「どうして、子供が生まれない国になったの?」
「それは、この国が『美しい天国』から『気持ちいい地獄』になったからよ」
「どうして、そうなったの?」
「夢浪漫を無くしたからよ」
「夢浪漫を無くすと、なんで美しいから気持ちいいになるの?」
「貴方は、欲しいでしょう。子供が」
「うん、こんなに欲しいのに」
「本当はネ、亡くしたんじゃない。すり替えられているのよ」
「どういうこと?」
「それはつまり、こういうことなの。欲しい気持ちに星がつくと、美しいになるわ。あの娘が誰より、星い星い。でも、星はいつでも、スタアスタア。程良い距離感。人間たちに愛想を振り撒き、気品と高貴。でも、今の時代はね
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