boxing/月乃 猫
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もうひとつ
ゆく年の
節をみつめる時
執着する思い出を
きれいさっぱりと
忘れ物にならないように
つぎにつながることも
ありませんように
今年を詰めていく
夢をもたらす 春の花の種
あきらめに 描きかけの静物画
幸運という 抜けた猫のひげ
銀を失った 錆びたスプーンと、
歩き疲れた 継ぎ接ぎの靴下
音を失った 鐘
埋めつくす
その小さな空間に
体積はさまざまで、
重さは、重要な比重をまし
利便性など問題にせず
悲しみや惨めさに 争いや後悔ならなおさら
隙間に詰める
まして喜びや楽しみなら
留め置きたくな
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