ここに残したものは色褪せることは無い/ホロウ・シカエルボク
臓腑は嵐の海のようにうねり、俺は肉体の内にあるものを洗いざらい吐き出す、吐瀉物の中にその日形になろうとしているものたちが蚯蚓のようにのたうっている、そいつらを拾い上げ、きちがいのように生まれたばかりの旋律をなぞりながら蚯蚓たちは文字となってラップトップの中で永遠の命を得る、それが誰に見られようと見られまいと知るもんか、穴を掘るのが宿命の男は穴を掘り続けるだけだろ、旋律はうねる、重油をぶちまけたみたいに、重油の海で泳いだことがあるか、思えば俺の人生はずっとそういうものだったよ、境遇とかそういうことじゃない、普通の、まあ少し俗な家庭で生まれた普通の暮らしだったよ、でもそういうことじゃない、俺はずっ
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