さんぜんとひとしずくのいっぱい/あらい
 

浮いているように感じる    青写真をいちまい選んで

規則的に視界をきざむときの隅で、問いにこたえることはなく。行き場のない喧騒がコダマしている。割れ窓から冬の風が、絶えずふるいハヲトを囁きつづけ、漣がときを継ぎだすように掌に絡まり、壁にしつこく捲る 未開封の誰かの席を覆っていた そのあいまに脱ぎ捨てた

指先に染みる若いインクの薄いレシートでも。頭を下げる 背中を丸め ときおり、彼方 白いてのひらから、齎される。輪郭、湾曲な造作をきに停めた様子はない、
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