ひととおりの眦と/あらい
来、潮(うしお)の表面をなで上げながら、けもの道と考えられ、得体が知れない目つきでゆらいでいる 唯、そっけなくのどが渇いていた私は。背後でライトを消して、ひとりきり(影に隠れる。)
そして野良犬でも飼い猫でもいわせれば、くるぶしは要約無地に致命傷を迎える比重。ただ淋しいとか冷たいとか結して寧色だけがみんな、
こんなにも小首を傾げた細月がぼうぜんと、てをあわせるようで 悪びれることはない。だらしない照射を(湛えているなんて。)わかっているか。そのうえに 腕ずくで包まっている水脈に、一生。月魄射影にあって目が覚めるだけの アンプルに、問いて
シスターは口を閉じた。なんという丸で腸詰め
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