僕タチハ、ミンナ森ニイル。/田中宏輔2
 
来、幾年かが流れすぎた。
(シュトルム『大学時代』大学にて、高橋義孝訳、読点加筆)

さて、そのハンカチは、いまどこにあるだろう?
(ソルジェニーツィン『煉獄のなかで』84、木村 浩・松永緑彌訳、読点加筆)

ありあまるほどの平和。
(ハーラン・エリスン『眠れ、安らかに』浅倉久志訳)

自殺がいっぱい。
(ヴァン・ダイン『僧正殺人事件』25、井上 勇訳、句点加筆)

自殺が。
(三島由紀夫『禁色』第四章、句点加筆)

僕タチハ、ミンナ森ニイル。
(G・ヤノーホ『カフカとの対話』吉田仙太郎訳、読点加筆)

僕タチハ、ミンナ森ニイル。
(G・ヤノーホ『カフカとの対話』吉田仙太郎訳、読点加筆)

戻る   Point(12)