すすき野原で見た狐の話/板谷みきょう
 
らしていました。

風は静かにすすきを揺らし、
夜の余韻は遠い山々まで響きます。
男の胸には、狐が化けた儚い娘の姿と、
紅色の簪が、深く深く刻まれているのでした。

すすき野原で見た狐。たれぞ、その所在を存ぜぬか。

すすき野原で見た狐。たれぞ、その所在を存ぜぬか。


※原作の歌詞「すすき野原で見た狐」を創作童話に修正しました
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