久しぶりの日記/由比良 倖
る。何かを美しく新鮮に感じられるって、掛け替えのない恩寵だよね。僕は人生が良いか悪いか(と言うのも曖昧だけど)は、はっきり言って風向き次第だと思っている。もちろんそれは僕の怠惰な経験論で、人によっては、自分の人生を、自分のやる気で切り開ける人だっているかもしれない。でも、僕には、自分の気分さえ、自分では変えられない。何か、僕以外の何かによって、僕の心が目覚めるのを待つしかない。前向きな気持ちが湧いてくるかどうかも、運次第だと思っている。それは、僕が躁鬱気味だ、ということとも関係しているかもしれない。憂鬱なときは、何をどうしても気分が晴れない。爽快な気分のときは、生きてるだけで心地いい。
少しだ
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