religion/ホロウ・シカエルボク
になってしまうだろう、だから、俺はそれをなんとなくあることを知っているという程度に留めることにした、そういうものがある、なんだかわからないけれど持っておく必要があるものらしい―思えばこれまで手にしてきた真理の様なものも必ずそんな印象を与えていた、経験による判断、それは馬鹿に出来ない、俺は静かにその回路に蓋をした―食事の途中だった、少しの果物とコーヒー、朝はそれで充分、常に空腹が満たされていると身体が重い、動く予定がある時は少し空いているくらいが丁度いい、食事、一日三食食べるのが一番良いとされている、もちろんそれを信じて続けている人間にどうこう言うつもりなんてないけれど、でもそれは日本人がもの凄く働
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