夢と月光/秋葉竹
逆光に目を瞑り
刺す光に言葉を感じて
すべてを理解したと想った
夢も堕ち
感情が削除できるものならば
深い冬の孤独さえ
きのうのものだったと答えられる
夢も吹かれる疾風に
答えなんて
どこにも関係ない日々は
すこし気怠げな一方的な痛みを生む
都のことも
堕ちて気づいたものも
わからないまま
ため息ばかりが朝も昼も夜も漏れる
消えし月光
ただこの部屋にいると
窓も開けていないのに
カーテンだけがゆらゆらと揺れる
夢も堕ち
夢も吹かれる疾風に
都のことも
消えし月光
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