悲しみの夜も更け/
秋葉竹
わかちあう
べきなのだろう悲しみも
ふたりはいつもひとつだからな
そんな声
聴こえて夜のひとり寝の
低いベッドに座りこむ冬
生きかたの
ベストを決める朝食の
ヨーグルトにも首をかしげて
あの空を
忘れないのはいまだって
誓った未来を目指しているから
最初から
教えて欲しい人間って
あんなに綺麗に生きられるって
歌を詠む
ことが出来ない寂しさを
君は経験したことあります?
わからない
なんて言葉が揺蕩って
むらさき色の夜を更けさせる
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