ユーミンの歌が流れて/花形新次
 
あなたの大切な人に
手をかけたというのに
私の名前を
一切思い出してくれないなんて
それほどまでに私は
あなたにとって
どうでも良い女だったの?
バレンタインもラブレターも
喫茶店で私が泣いてしまったことも
私にはすごく特別なことだったのに
同窓会で久々に会ったときも
あなたにとって私は
どうってことのない
その他大勢の一人だった

「あなたは私の青春そのもの」

そのときユーミンの歌が静かに流れて

それからのことは私にも
よく分からないんです
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