ガードレール/自画自計
 


自分の弱さを隠したくない夜がある
誰かのせいにして誰かを求めている

そうやって明日のパズルを組み立てながら
崩れそうな不安を積み上げている

ガードレール越しで携帯を覗く子
家路を止めてまで見つめるその画面に
映るものは
なんだろうか

分厚い辞書を雑にめくって
見つめた文字の意味をなぞりながら
僕は僕の知らない
僕を探している

空っぽの缶を覗きこんでは
見たい夢と見れる夢が違うなんて
僕はまだ飲み込めずにいる

悪あがきだなんて言われたくない
まだ明日を嫌いになんてなれないから

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