ポルターガイスト/蝶番 灯
僕の事も
擦れ違う人は群れ成し
親指の付け根の 傷を哂うんです
白や黒では 修(なお)し切れない罪や嘘
其れも全て 消える事自体が在り得るのか
狭い心象の何処かで植われば良いのさ
其の内出来る筈―――そうだろう?
「愛している」
大袈裟でも目眩は 放って置いてはいけない
妄想なら、そう 此の世界の理想である
棄ててはなりませぬ
片や 上辺の 愛でも
そこでは何時もお前が見つめているのさ
其れがきっと ポルターガイスト でも素敵な事だから
何時かの恋がデジャヴに成れたら
そう 其れ あの頃の
お前の生命は無駄では無いでしょう
ここからだ
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