欠伸/
栗栖真理亜
白菜の緑葉に埋もれ
黄緑の身?は躍動する
目覚めたばかりの幼児は
まだ少し夢の毛布の中で欠伸し
柔らかな温もりを堪能している
緩やかなハンモックに揺られては
優しげな歌を心のうちに秘め
掛け布団の皺が一枚一枚仔を包み
冷たく降りかかる滴を払いのけ
仔はまた小さく欠伸する
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