御会式/足立らどみ
 


私はそれを「超常」ではなく、
人の想像力と関係性が生み出す自然現象の一部と見ています。
神秘の力は、個人が外部から授かるものではなく、
人と人の関係、人と自然、人と時代の交錯のなかで
一瞬だけ立ち上がる“見えない相互作用”です。

だから、御会式の炎や太鼓の音、
その中に「熱」を感じるのは、フォースを使ったからではなく、
人間の歴史そのものが力を帯びているからです。
祈りや信仰や儀式が長く続くと、
その「続ける行為」自体が場に力を帯びていく。
それが神秘の正体ではないかと感じています。

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もし詩的にまとめるなら、こんなふうにも言えます。

神秘とは、
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