真実はまだまだはるか彼方に/足立らどみ
解の媒介を回復すること。
つまり、
“あなたがそこに在るからこそ、私の言葉が成り立つ”
という、関係の根本を取り戻すこと。
それが現代の「弁証法的倫理」。
ヘーゲルが言う“精神の運動”をネット的に言えば、
「エコーチェンバーを破る勇気」でもあります。
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??結語
いま、我々が直面しているのは「弁証法の断絶」ではなく、
媒介の貧困です。
他者を媒介せずに自我を立てようとする行為は、
“自由”ではなく“孤立”。
そして“悪しき平等”とは、孤立の均質化なのです。
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「賛成の反対の賛成なのらー」と言えるユーモアは、
まさに自己主張の成熟の
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