真実はまだまだはるか彼方に/足立らどみ
 
、他者は自分の発言を映す「鏡像」に過ぎない。

→ 結果、「自己主張」が「自己中」に先祖返りする。
→ 対話が成立せず、アンチテーゼが永遠に反復される。

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2. 【悪しき平等=弁証法の停止】

本来の弁証法は、テーゼとアンチテーゼが“質的差異”を持ち、
そこから新しいものが生まれる。
だがネット社会の「悪しき平等」は、
あらゆる声を同じ高さに平坦化してしまった。

誰もが意見を持つが、
その意見が“経験”“実践”“責任”に裏打ちされていない。
すると、ジンテーゼが成立しない。
対立が進化せず、ただ並列されるだけ。

つまり、「弁証法」から「同列法」への退
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