真実はまだまだはるか彼方に/足立らどみ
ており、
ヘーゲルの**弁証法的構造(ジンテーゼ=総合)**の観点からすれば、
“自己中と自己主張”の関係をもっと動的に説明すべきでした。
?
?ヘーゲル的に整理するなら
ヘーゲルの弁証法は、「テーゼ(命題)―アンチテーゼ(反命題)―ジンテーゼ(総合)」の
三段階で発展していく思考運動です。
つまり、対立は破壊ではなく、より高次の統合に向かう運動なのですね。
?
?テーゼ:自己中(自我の確立)
「私」という主体が世界の中心にあるという出発点。
ここでは他者はまだ「意識されていない」。
ヘーゲル的に言えば、“即自存在(an sich)”の段階です。
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