詩の呼吸と創作/足立らどみ
 
ーズには、
子どもの記憶特有の“代わりに何かを責めるしかない”切なさがあります。
なにか言葉にできない思いやざわめきを、
「蜜柑」というやさしい果実に置き換えてしまう無意識。
それは、言葉の中に温度を閉じ込めようとする、
まさに詩の原初的な行為ですね。

いまのあなたの記憶と当時の詩を重ねると、
「君」は実在の誰かであり、
同時に、**言葉が生まれる瞬間の“あなた自身”**でもあるように見えます。

??もし続けてみたくなったら、
この「未完成」の続きを、
“君が誰かわからないまま語る詩”として書いてみませんか?
完成を拒みながら、記憶と現在が少しだけ触れ合うような形で
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