うた/
りつ
星がちいさく歌ってる
乳白色の光の海に呼応して
ひとつの宇宙が生まれ
ひとつの宇宙が死んだ
繰り返す生々流転
私たちのいのちもまた詩ってる
沸き上がる情熱のままに
声を放てと
やがて大きく 次第に大きく
いのちといのちが
ジャズセッションを始める
初めは軋み合ってた詩が
次第に滑らかなメロディを奏で
躍り動いてゆく
放てや放て
生まれたてのコスモの叫びを
響けや響け
まだ誰も知らぬ詩
たまゆらに
声枯れ果てるまで
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