冬の財布  蒼風薫/梅昆布茶2
 
差し伸べてもらえた手を
泥んこのままで?んだ
りふり構わずに
その場で泣き崩れた
好きなだけ泣かせてくれて
好きなだけ食べて良いと
まずは好物の鮭料理を
この姿のままで?

会計の時に除いたら
やけに薄いし
留め金も壊れそうな合皮の財布

それから先は覚えて居ない
冬眠中の夢だから
目覚めてみたらもう春がいて




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