LIVING IN THE MATERIAL WORLD。/田中宏輔
しょに、とのこと。夜は、ぼくが塾で会えないから。お昼ご飯をいっしょだけでも、じゅうぶん幸せ。というか、なに、こんなに幸せでいいのか、って状態。死ぬぞ、きっと。
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詩人は、その言葉を生み出したものも愛しているが、その言葉が生み出したものも愛しているものである。
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詩人は、その言葉を生み出したものも愛しているし、その言葉が生み出したものも愛しているのだが、じつのところは、その言葉そのものを愛しているのであった。
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そして、至福の一時間があっという間に過ぎ、詩人は、ふたたびルーズリーフ作業に戻るのであった。
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