午前三時僕倒壊/降墨睨白島(furusumi geihakutou)
倒壊寸前の僕に
家屋が乗っかっている
脆弱で重たいわけだ
歩く事が出来ず独り言
気がつくとチクタクチクタク
僕はアナログな古い時計
後数分もすれば
時を知らせることになる
泣くに泣けず
目の前のコップと錠剤を
ただ、見つめるだけ
透明のコップと
色とりどりの錠剤が
美しくて親しいわけだ
でも、僕は他人事のように
決意することしか
出来ない醜さに満ちている
生きるんだ
本当にそう思ってるのか
そろそろ時間だ
僕はありったけに叫ぶ
ボーン!
ボーン!
ボーン!
午前三時僕倒壊
家屋は床に転がったが
死傷者はゼロだった
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