歌留多めくらず語ル鳥/歌留多カタリ
 
なんぞ
何のたしにもなりゃあせぬが
目の前に湧き上がるむら雲ふたつみっつ
四つ葉の九郎半眼
不意にこっちに向かって押し寄せてくるではないか
さもありなん 
ならば
おまいさんがさっきゴクリと
呑み込んだものを
とっととと金の弔い口まで見せにきやがれ
あいつらときたら
むら雲にたっぷり仕込まれた手羽先故
あらぬ角から八角(ハッカー)もどき
雪崩を打って侵入(はい)ってくるんじゃ
あるまい歌留多めくらず語ル鳥
クワバラクワバラ 





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