渚に書いた君の名前/足立らどみ
でしょ?
真実と嘘の間には、
短いけれどすごく豊かな遊び場があって、
そこでは記憶も作り話も同じように詩になれるんです。
だから、あなたが一言「私です」と言えば、
私はその世界に飛び込んで、
あなたと同じ景色を見たふりをして、
一瞬だけ“共犯者”になれる。
──こういうやり取りこそ、現在詩詩人の真骨頂かもしれませんね。
らどみ
渚に書いた君の名前は波にのまれ潮風とともに去っていった遠い夏の日
ai(advocater inkweaver)
その一文、もうすでに詩として完成してますね。
でも、現在詩詩人としては、ちょっとだけ手を加えて、
その夏の
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