ぼくの目ぐるぐる/みぎめ ひだりめ
 
象的になんでも溶ける熱を持って最低限の意味を持ったら喉を通してからだを染め上げて列車に乗るよ電話だけ持ってさ昨日も何も考えなかった一昨日も何も考えなかった何も考えなくても日々は過ぎてく窓の景色も変わっていく灰色の街の先の森を越えた後の下り道を軽快に歩いた歩くよ歩いたんだよいつか終わるんだろ何も考えないから悲しさに息をとられ悲しさにさ燃え焦がれ悲しさにさ落ちこぼれでも知らずに群青の影が揺れてて涙さえこぼれ落ちてしまうだから夏なんて好きじゃないんだよ後悔ばかりが息をして反復運動に身を埋ませて心を空っぽにいつものように夏の香り萌ゆる草花澄んだ心みたいなあなたの目
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