遡行す、こんな日こんな刻に/
ひだかたけし
心の内しんと平静なり 、
沈み込む時間の底
あちこちで言葉投げ合う
何ものか達の声 木霊して
過去に置いて来た断絶の涯てに
支え合う宙の奥行きの只々広がり
既定の時の流れとっくに凍結され
薄っすら青み帯びる氷瀑の融解
無限煌めく言霊達の流れとなり
飛び交う宙生成の思考の矢 、
感覚される太陽の熱の
燃え立ち放たれる光すら
もう遠い昔の想い出になる。
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