I’m Nothing2/ひだかたけし
 
肉の死滅迄の下降線を辿っていくと
交通渋滞の苛立ちも止まってしまい
ただ私と云う不協和音醸し出す
内なる怒りこの時代の怒りと同期し

落ちていきながら窒息していきながら

確実に上昇曲線を描く想い I’m Nothing
投身したあの時からこの瞬間の到来するから

 過去の永遠に遡行し続ける
  未来の永遠に伸び続ける
   二つの時の矢 
   この瞬間刹那
  与えられ出逢う
 この意識と云う舞台で

冷え切る手術台に昇りいく太陽
必死に差し出した手を密やかに握る手

比類無き熱と輝きと柔らかさ醸し出し
愛も美も真実も其処に在るが故

私と云う不協和音を新たな協和音へと調和させ

肉の死滅迄の下降線を辿りいけば
確実に上昇曲線描く I’m Nothing 

無から蘇らせる私の内なるモノに只々身を委ね日々努め









戻る   Point(7)