名付け得ぬもの(『光の遣い』続き)/
ひだかたけし
アゲハ蝶の
清やか留まり花蜜集めて居た夏の
その時 華麗にときめくならば 、
アゲハ蝶の飛び去った後の
罅割れ廃墟と化していく世とは何か
荒涼となりいくこの世界とは何か
かくも混沌殺伐とならざるを得ない何か
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