名付け得ぬもの(『光の遣い』続き)/ひだかたけし
 
アゲハ蝶の
清やか留まり花蜜集めて居た夏の
その時 華麗にときめくならば 、

アゲハ蝶の飛び去った後の
罅割れ廃墟と化していく世とは何か
荒涼となりいくこの世界とは何か

 かくも混沌殺伐とならざるを得ない何か
戻る   Point(4)