光の遣い/
ひだかたけし
かさ
緩やかな放物線描きながら
不可視、螺旋階段を恙無く辿り
やがて光の国に帰着する
罅割れ廃墟と化した街並みを
その初めから一顧だにせず
赤暗く染まった空の遥か
遡行する時空の彼方に
光炎裂開し続け
やがて大地を回収し
次なる遊星へと
変容させる
宇宙根源の光響 、
アゲハの渦巻き木霊スル
言霊大音声に花密流し込み
同時に自らをも注ぎ込む
織り込まれ生きた神の衣装を脱ぎ
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