地表を掻く光輪の波紋、無という物質/奥畑 梨奈枝
 
Iに向かって石投げて
波紋を見つめてる。

終わってんのに
続くんが俺らの人生です。
初めから始まってません。
初めなき終わりです。

だから無をな、
物質にせなあかんのです。

そこで初めが始まります。
終わりが終わります。

「粘土を捏ねろ」
と他人は言うかもしれん
「君は詩を書いているはずだ」
と言うかもしれん

また
「料理を作ればいい」
「植物を植えればいい」
「そもそもDIYは君の得意分野だろう」と
そう言うんかもしれませんね。

そんな人の肉は、
潰して
ハンバーグにせなあかんけど
俺は
そんなことはしません。

俺が狂気
[次のページ]
戻る   Point(2)