地表を掻く光輪の波紋、無という物質/奥畑 梨奈枝
Iに向かって石投げて
波紋を見つめてる。
終わってんのに
続くんが俺らの人生です。
初めから始まってません。
初めなき終わりです。
だから無をな、
物質にせなあかんのです。
そこで初めが始まります。
終わりが終わります。
「粘土を捏ねろ」
と他人は言うかもしれん
「君は詩を書いているはずだ」
と言うかもしれん
また
「料理を作ればいい」
「植物を植えればいい」
「そもそもDIYは君の得意分野だろう」と
そう言うんかもしれませんね。
そんな人の肉は、
潰して
ハンバーグにせなあかんけど
俺は
そんなことはしません。
俺が狂気
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