結晶は胎児の様に血塗れの臓腑から摘み上げられる/ホロウ・シカエルボク
に入り込まなければわからないことというのが必ずある、それは効率を気にして見晴らしのいい流れの速い道路を選ぶばかりでは絶対に気付けないことだ、急いで手にした結果は急いで手にしただけのものでしかない、その場その場の達成感以外には何も手に入れることは出来ない、長い時間をかけて蓄積し浸透していく真実の為だけに生きて来たし、これからも生きていくだろう、一人で出来ることだから書くことを選んだ、誰とつるむ必要がある?コースを外れた先で別のコミュニティを築くくらいなら外れた道に戻ればいい、俺はそんなことをするつもりはない、どこに居ても俺の存在は違和感であり続ける、俺はそのことが誇らしい、ひとつの詩は気が付くと完成
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