密集地帯/
栗栖真理亜
色とりどりの光と人混み
やけに上昇した体温と匂いに押されながら
僕は自転車に跨りながら泳ぐ
目的地はやけに遠く
岸にたどり着くにはやけに重量のある波に
ぶつかり続かなければならない
行く先々で目に付く明るい店を見回しながら
ため息ひとつ
目的地に着いた時のアレコレに頭を巡らせながら
混沌の輝きに身を委ねた
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