ケソンシイティに降る雨は/水恋鳥魚夫
 
は 30,  40メートルもあろうか
大樹が並ぶ
4,50年前はここの大地が森林におおわれていて
それでもわずかな面影にして残り今日がある
それでも人生に青山あり、ここにも

4,阿倍仲麻呂の如く

ふりさけ見るに
重量感が空に向かう深緑の先端は遥か
雨の中でも異彩を放ちますます輝く雨滴の真珠よ
木の成長は瞬く間にも、ここの人の寿命は短い


5,ドリフの全員集合だよ

しかし底抜けに明るい人々がテレビに出演し
笑顔を作る
この地に降る雨は至福の歌なのです

6,ある時の奇跡は紀元前13世紀前

お酒を飲もうか歌おうか、踊ろうか
エジプトの軍隊が背後に迫る
しかしモーセは神を呼ぶと
神は紅海を左右真二つに分けると
干上がった海の底を
イスラエルの民は難なく越えた

お酒を飲もうか歌おうか、
今夜は夜更けまで踊ろうか荒木一郎さん
女達は歓喜の余り踊り始めた

これがケソンシイティの人々です


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