架橋/ひだかたけし
蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し、
蒔かれる時には卑しいものでも、輝かしいものに復活し、
蒔かれる時には弱いものでも、力強いものに復活するのです。
つまり、自然の命の体が蒔かれて、霊の体が復活するのです。自然の命の体があるのですから、霊の体もあるわけです。
(『コリント信徒への手紙』)
眼前に、
咲き誇る花の在り
萎び朽ちる花の在り
どれも同じ花なれど、
一方で
陽の燦然と昇り燃え立ち
もう一方で
満月の黄白い巨大な現れ
意志の充ち満ち
忽然と仆れる
ある日 、
眼前を覆うフィルター外れ
剥き出し現の露わになりながら
一雫、一雫、掬い取り
心情の落差の死と生の味
自ら味わう勇気在るのならば、
今一度 自らの心の奥処の魂 、
神霊の世界へと燃え立たせ
霊体の汚濁清め
悪夢と聖夢を繋ぐ
普き黄金の架橋と成す
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