One Day/ホロウ・シカエルボク
灰色の週末に憂鬱な手紙と葡萄酒、ガレージの中は半分がら空き、天道虫さえこちらに気を遣う始末、ああいい、問題ない、俺がひらひらと手を振るとようやく居心地のいい場所を探すことに夢中になった、それ以上外を眺めていてもなにひとつ愉快なことは起こりそうもなかったのでドアを閉め、鍵を掛けた、もう誰が来る予定もない、どんなだらしない暮らしをしたところで咎めるものもない、まあ、自分の暮らしはそれほどいい加減じゃないというくらいの自信はあるけれど…ステレオはプレーヤーとしては使い物にならない、ロックを沢山流す局を探しては放置する毎日、一番良かったころの―イジ―が居たころということだけど―ガンズ&ローゼスの曲が流
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