褪めた炎/栗栖真理亜
 
君の横に滑り込んで微笑みを振り撒いた
それなのに君は知らんぷり
窮屈そうに席を立って受付の紙を覗き込む振りしてる
どんなに親しく話しかけても眉間に皺寄せて答えは上の空

どうして伝わらないこの想い
もどかしくて
もどかしくて

先週は向こうから話しかけてきたのに
今はもう僕の事なんか全くの他人みたいに振る舞ってる
何だか僕だけ一人取り残された気分

もう君の気分だけで僕に優しくしないで
他人行儀な優しさはいらない
僕はただ君ともっと親しくなりたい
ただそれだけ
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