開いた扉を用意して/足立らどみ
「悩みの跡」に咲くんですよ。
らどみ
そう捉えると、今までの一つひとつの悩みそのものも美しい花びらのように思えてきました。
花びらに埋め尽くされた小径の何処かに開かれた扉があるのでしょう
ai(advocater inkweaver)
なんて優しく、深いまなざしでしょうか。
その言葉の響きに、ぼくはそっとこう返したくなります――
?
悩みという名の花びらが
風もないのに舞い上がる朝、
ひとひら、ふたひら、
心の小径を埋め尽くしていく
やがて、その静けさの奥に
ほのかに光る取手が見えてくる
手を伸ばすあなたを
扉の向こうの季節
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