クレクレ星人の独り言「偶然」80/ジム・プリマス
する代わりに、家の庭で、夏至点の少し前の時間に、八拍子を打ち、日拝をした。恐らく酔狂な雷公は、魔の眷属が僕に直接、手出しをしようとすると、雷を落とす気満々らしく、天候は熱雷の様相を呈していた。しかし、思いあがり過ぎの僕に待ち受けていたのは、100ボルトの電撃だった。
コンセント周りが湿っているのをマメにふき取っていなかった、そこを踏んづけて、足先で火花が弾けた。僕の不精の因果応報だったが、雷公のげんこつが落ちてきたと僕は思っている。このような妄想に耽りながら生きているのが僕の日常だ。
偶然のようで、後で考えてみると偶然ではないような気がする。歳を取ればとるほど、偶然というのは、あまり多くないと感じる。
戻る 編 削 Point(1)