小道/
馬後の竹の子
道の先で紫陽花が咲いて六月を知らせるように
淡い朝方の日差しが 蟻の姿を照らしたように
海の方から吹く風が潮の匂いを運んだように
夜に階段の軋む音から人の気配を感じたように
貴方が笑ったその顔が 私に喜びを与えたように
さりげなくありたい
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